ピアノを巡るものがたり
第1章
プレリュード Prélude
ヤマハ
Yamaha
F.プーランクが夜会にて、彼のピアノのまわりに集まった友人たちを、まるで「肖像画」のように即興的に曲にし、まとめた作品・・・
それが《ナゼルの夜》です。
あまりむずかしいことを考えずに、「ちょっとピアノの演奏を楽しみに行こう♪」というような、まるでパーティーに行くような気持ちで、私のコンサートにご来場頂けたら・・・という想いも込めて、この曲をリサイタル・シリーズの初回に演奏しようと決めました。
私個人も、尊敬する先生がCDに収録され、それを拝聴し大好きになった思い入れのある作 品です。
もともとフランス音楽が大好きな私が熱心に聴いていた、C.ドビュッシーのオーケストラ作品。大学に入学し図書館で楽譜を探していたら、《牧神の午後への前奏曲》のピアノ独奏の楽譜があり、「オーケストラの曲を自分一人でお客様の前で演奏し、喜んで頂けるようになれたら・・・」と思ったことを覚えています。
そこからラ・フォル・ジュルネでの演奏、フランス留学の実現、留学後もその地で演奏の機会を頂く・・・といったフランスとのつながりが出来ました。
実は今回のプログラムの前半、C.ドビュッシー、W.A.モーツァルト、G.ガーシュインはそれぞれフランスというテーマで、ストーリーのある作曲家です。後半のR.シューマンとF.プーランクの作品も「インスピレーションの根源」の違いがあり、並べてみました。
どんなものがたりが隠れているでしょう・・・?
それは会場にいらしてからのお・た・の・し・み!
2018.5.13 Sun.
14:00 開場 14:30 開演
東京建物 八重洲ホール
<プログラム>
C. ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
W.A.モーツァルト ピアノ・ソナタ イ短調 K.310
G.ガーシュイン 3つの前奏曲
R.シューマン 蝶々
F.プーランク ナゼルの夜
チケット 前売り:2500円/当日:3000円